火傷とひと言で言ってもその程度によって命にかかわる物から自然に治って行く物まで、その対応も変わってきます。あまり知らない人も多いようですが、実は夏に海やプール等のレジャーで真っ赤になるまで日焼けをする方も多いですが、これもⅠ度の火傷なのです。水疱ができる状態はⅡ度とされますが、表面の浅い物と深いものとによって治療の方法は違ってきます。Ⅲ度は一番深い状態で、治ってからもケロイド等の跡が残るとされます。
火傷をしてしまった時に多くの方が気になるのは綺麗になって跡が残らないか、という事だと思います。Ⅲ度のような物では難しいですが浅い火傷の場合、跡が残るか残らないかは応急措置にかかっているとも言えます。傷跡を残さない為には6時間が勝負と言われています。それ以降になってからでは、残りやすくなるそうです。
まず一番大切なのはとにかく冷やす事です。流水で流して冷やすのが基本とされますが、袋に入れた氷等で冷やしたり保冷剤等を使用してもかまいません。衣類を着た状態の場合無理に脱がずにそのまま上から流し、とにかく冷やす事が重要です。20分以上冷やすといろいろな病変の進行は収まり、痛み等も軽くなるようです。
そして軽いからと油断しないで病院を受診して薬を処方してもらうのが一番最良の方法と言えます。もしきちんと対処しても残ってしまった場合は皮膚の生成を促してくれるビタミンCを積極的に摂取するようにしましょう。そして火傷を負った皮膚は薄くデリケートな為、紫外線に当たる事で跡が残りやすくなるため、紫外線に当てないように注意する事が大切です。