乳がん検診には視触診やマンモグラフィ、超音波といった方法があります。ただ、いくら乳がん検診が重要とはいっても全ての種類の検査を受けなければならないという訳ではなく、年齢や体質に合った検査方法を選択する必要があります。視触診は乳房のしこりや変化を調べたり、乳頭にただれなどが無いかを観察します。視触診はマンモグラフィと組み合わせる事で効果が得られるので、視触診単独では効果はありません。
乳房のX線の撮影をして小さなしこりや乳がんの初期症状である石灰化を探す方法がマンモグラフィです。検査の画像ではしこりや石灰化が白く映し出され、境目がはっきりしているのが良性、はっきりしない場合は悪性の疑いがあります。マンモグラフィで発見された場合の乳がんは約70%が早期ですが、がん細胞が乳線に隠れてしまっている場合だと見落としてしまう可能性もあります。乳線エコーは乳房に超音波を当てて、そのエコーを画像に出す検査です。
手に触れない小さなしこりを見つける事ができます。40歳未満の女性は乳線の密度が濃いので、マンモグラフィではしこりが発見しにくい場合が多いのですが、乳房エコーでは高い確率で発見する事ができます。しかし、マンモグラフィでは発見できるような石灰化を見つけることは難しく、医師や技師によって結果が異なってくる事もあります。自覚症状がないうちに乳がん検診を受診すれば早期に発見できる可能性が高いので、早期治療のためにも乳がん検診に行く必要があります。