ストレスチェックは健康診断のメンタルヘルス版であると言う認識を持っている人がいます。この認識はある意味では非常に適切な認識であるといえますが、全く同じものであるとは言えません。ストレスチェック制度ならではの特徴と言うものがありますので、その仕組みについて正しく認識しておくことが大切です。健康診断とは違う部分があるのです。
健康診断もストレスチェックも法律によって事業所に義務付けられるものであると言う点については共通していますし、少なくとも1年に1度は実施しなければならないと言う点も共通しています。しかしながら健康診断の結果については労災防止のために事業者側が管理しなければならないとされる一方で、ストレスチェックの結果については本人の同意がなければ会社が取得することができないと言う制度である点において違いがあるのです。つまり実施義務はあるけれど、結果の管理については本人の同意がなければ行うことができないのです。このような制度であると言うことを正しく認識しておかないと、ストレスチェックの結果について不当に取得してしまう可能性がありますので注意が必要です。
結果はあくまでも本人のものであり、本人が職場に結果を提供する意思を明示しなければ会社側結果を取得することができないのです。この点については特徴的な制度であるということを知っておくべきでしょう。このような制度であると言う点については把握しておかなければなりません。